華〜ハナ〜Ⅰ【完結】





家の近くになると、自然と風が暗い路地に私を下ろす。




私は目の前のマンションに向かって歩いた。










ガチャ………



家のドアを開けると疲れが一気に私を襲う。





「はぁ………」





深いため息を一つついて、お風呂に入る。



ここでも風を使って着替えを用意する。





黒い石でできた浴槽に体を浸からせる。



黒は、私を包み込むように疲れをとってくれた。










お風呂から出ると、窓を開け風を誘い込む。




暖かい風が私の髪をみるみるうちに乾かした。








私は眠たく思った


けど、暗い外をみて体がウズウズした。




本当は何か行動を起こしたい。


仕事がなくても私は夜が行動範囲……












でも、今はただの高校生をやってるんだからそんなことは出来ないと思った。







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