華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
侑希の体調不良
パチッ……………
私は目を開けた。
何か…
夢を見ていた気がする。
私が目を覚ましても、さっきと何も変わっていない。
「あれ、侑希ちゃん。寝てなかったの?」
嘉が顔をあげて私に言った。
どうも私はそんなに寝ていなかったようだ。
結構寝た気がしたんだけど。
やっぱり午前中に寝ると深く眠れるのか…。
そう思うとなんだか胸が苦しくなった。
もうそろそろこの生活に慣れてもいいと思うのに…
どうも慣れられない自分がいて苦しい。
高校生として生活をすることも仕事の内に入るというのに。
私は早く、この生活に慣れたいと思った。