華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
人形/楓の過去
ブォン…ブォン…
ガチャ……
私はそんな音たちとともに目を覚ました。
ふと窓を見ると、そとはもう真っ暗。
私の頭はスッキリとしていて
脳は完璧に目覚めた。
ドアに目線を写すと、結都の姿。
「どうしたの?」
私はゆっくりと尋ねた。
「……起きてたのか?」
結都はそう、呟いた。
「今起きたのよ。立ってないで座ったら?」
私はドアの所で立ったままの結都に促した。
結都は私の隣のベッドに腰を下ろした。