華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
私の言葉に、ユズキはニタァ…と笑う。
とても、子供とは思えない。
いつの間に…
こんなに闇に……
染まったんだろう。
「あの人、来たよ。
お姉さんが寝てる間にね。」
ユズキは心底楽しそう。
でも、どうやって来たんだろう。
「お姉さん、どうやってきたんだろうって思ってる?」
ユズキがまた、楽しそうに笑う。
「どうやって来たの?」
私はユズキに聞く。
「僕のね、体を通って。」
は?
いやいや……
私も結構人間離れしてるけど。
それじゃあ人間離れどころじゃない。