華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
カタン…
エリカは椅子に楓を座らせ、ホットミルクを出した。
「楓…大丈夫?よく頑張ったね。」
そう言って、エリカは今だに俯いたままの楓に声をかける。
それでも楓は言葉を出さなかった。
エリカは少しの責任を感じていた。
ほとんど無理矢理、楓と家族を合わせたからだ。
エリカは実際、こんなに楓の元気が無くなるとまでは思っていなかった。
母親の対応にも驚いたし
花織にも衝撃を受けた。