華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
上を向いて目元にタオルを乗せるエリカ。
楓はそれをじっと見ていた。
「治る…?」
楓は不安そうに尋ねた。
「さぁね…
楓、どうする?一生あたしの顔がこんなだったら…」
エリカの表情は分からなかったが、楓はそれを聞いてもっと不安になった。
「やだ…エリカじゃないもん…
エリカ、頑張って治して!!」
「あはは、楓ったら〜
大丈夫だよ、治るからね。」
エリカは、ふふふっと笑って答えた。