華〜ハナ〜Ⅰ【完結】



「俺忘れたんだよな〜!

しかもあの先生怒ったら怖いって聞いたし。
まぁ、明日持ってくればいいよな?」



突然同意を求められたことに戸惑いながらも楓は「うん…」と答えた。




「なぁ、楓って呼んでいーか?

俺は圭祐‐ケイスケ‐だ!」


「けーすけ…」


「そ!渡辺圭祐だぞ〜!!

よろしくな!楓!!」


「よろしく…」





圭祐は小学三年生にしては背も高く、どこか大人っぽい男の子だった。








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