華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
次の日。
その日もエリカは朝は起きて来ず、楓は一人で学校に行った。
「おはよ!楓!!」
とぼとぼと校門をくぐって歩いて行くと、後ろから声がした。
「圭祐!おはよう。」
楓は挨拶を返した。
そして二人は一緒に教室に向かった。
「やっべ!!!」
机に座り、楓がふわぁぁ…とあくびをしていると、後ろから焦った声がした。
「どうしたの?」
楓が圭祐に尋ねると。
「…通知表忘れた………。」
はぁ、とため息をつきながら圭祐が答えた。