華〜ハナ〜Ⅰ【完結】

楓の過去 別れの始まり





「鈴堂くん…好きです!」




五年生になった楓は、もともと綺麗な顔をしていたし、圭祐のおかげでいろんな人と話すようになったため、とてもモテていた。


告白も一日に3回もされるときもあり、圭祐と並んで小学校のアイドル的な存在だった。




「…ありがとう。」



その日もある女の子に告白されていた。


「っ!じゃあ…あたしと付き合ってくれますか!?」



「…いや、ごめん……。」


「…うわぁぁんっ!!」




こんな風に、目の前で泣かれる事もしばしば。



この頃から楓は女を“ウザい”“気持ち悪い“と思うようになった。





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