華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
その日の放課後は圭祐のクラブが始まるまで二人でバスケをした。
「まじ楓うめーって!!!」
バッターンと圭祐が砂の上に倒れる。
「圭祐もどんどん上手くなるじゃんか!」
圭祐の隣に楓も寝転び二人で並んで空を見上げる。
「二人ともーっ!4時半!!」
「おっ!杏奈が来たっ!!」
二人がバスケをすると時間を忘れてしまうので、止めるのはいつも杏奈だった。
「二人ともよくやるねーっ!!」
ニコニコしながら二人に近付く杏奈。
「やりだしたら止まんねーもん。」
ニカッと笑いながら圭祐が答える。