華〜ハナ〜Ⅰ【完結】



放課後は圭祐と、圭祐のバスケチームの子にまじってバスケをした。


この時にはもう二人とも女の子のことなど忘れていた。



「じゃあ俺らはバスケ行くな?」


圭祐の言葉に


「また明日ね。」


と楓が返し、家に帰った。








ガチャ


「ただいま〜」



誰も返事は返してくれなくても、楓はちゃんと「ただいま」と言うようにしていた。



「おかえり」の言葉はないのに、リビングからは人の声がした。




< 276 / 417 >

この作品をシェア

pagetop