華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
「じゃあ、栗栖さん。わたしが呼んだら入って来て下さいね。」
その言葉に私は小さく「はい。」と答えた。
私の担任らしい、川村絢子‐カワムラアヤコ‐という人は2‐2と書かれたプレートが付いている教室に入っていった。
「せんせー!編入生ってほんとかー!?」
「男!?女!?どっち!?」
「女がいいなー!!美人希望〜!!」
「男だったら即パシリだな。」
「イケメンの男の子がいい!」
「イケメンならいるじゃない!」
「でもあんまり教室には来ないから…」
教室の中はすごく騒がしい。
私は騒がしいのは嫌いなんだけど…
「みなさん、静かにしてください。それじゃあ栗栖さん、入って来てください。」
私は、言われた通りに教室に入った。