華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
腰近くまである長いダークブラウンの髪を乾かす。
この髪もマスターが好きだと言ったから。
色も、パーマも。
柔らかく、指通りのよい髪。
保つのには相当気を使うが、マスターのためなら苦ではない。
髪を乾かし終えたあと、私は自分のパソコンに向かった。
私の情報は完璧に隠されている。
自分でもロックはいくつも付けているしマスターも隠してくれている。
誰もこの情報は見れない。
私自身のことは、マスターだけが知っていればそれでいいのだから。
私がしらなくても。
マスターが知ってさえいれば。