華〜ハナ〜Ⅰ【完結】




パッチン。



楓の目の前で、手が叩かれた。





やっと周りに意識が行く。



そこには眉を寄せた蓮がいた。




「…帰ろうか。」



蓮はそれだけ言うと楓の荷物を持って家への道を歩きだした。



楓も、しばらくその背中を眺めて歩きだした。








< 315 / 417 >

この作品をシェア

pagetop