華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
「俺のことは陽斗でいい。
蓮士、楓、嘉、李玖な。」
ニカッと、眩しい笑顔を見せる陽斗…さん。
それとは対照的に曇った蓮の顔を、楓は見逃さなかった。
それを見たのか見てないのか、陽斗は決めていた様に意気揚々と口を開く。
「お前ら、桜華に入んねぇか?」
「「「―――……は?」」」
蓮以外の三人の間抜けな、声。
蓮は眉間にシワを寄せて考えるようにしている。
「どうだ?
まあ断る奴はあんまいねぇけどな?」
「でも俺ら中一だぜ?いいのかよ?」
李玖が言う。