華〜ハナ〜Ⅰ【完結】



陽斗さんは「分かってる」と言い、それでも「かまわねぇ」と言った。




楓は、蓮を見た。





…蓮が入るなら、入ろうかな。



そう考える。

今、大事なのは蓮だから。


このときの楓には蓮が必要だった。





長く考えていた蓮の答えは……









「俺、入るよ。」









力強い、声。



楓はフッと息を吐き



「俺も。蓮と一緒にいる。」



陽斗さんの目を見て言った。




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