華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
「あ、陽斗。その子たちが昨日言ってた子?」
目を細めて微笑むその人。
暴走族にいるのが不思議なくらい、なんとなく品がある。
「そう!いい顔してんだろ?」
笑う陽斗さんに「そうだね。」と返している。
「お前ら、そこに座れよ。
今から桜華の幹部を紹介するから。」
陽斗さんは横長のソファを指差し、四人は並んで座った。
「じゃあまず、僕からかな。
一瀬理仁-イチセリヒト-。よろしくね。」
最初に陽斗さんに話しかけていた人。