華〜ハナ〜Ⅰ【完結】




楓は普通に振る舞い、学校へ行き放課後は城でみんなと一緒に騒いだ。




もう、朝の事など忘れていた。



でも――――…








“……かえで……”



――ビクッ





はっきりと。


間違いなく、エリカの声。




楓は肩を揺らした。


周りには、誰もいない。



もう夜で、みんなは大広間で夕食と言って宴会状態だ。




楓はカタカタと肩を揺らしつつも急に、そうすることが正しいと思って家へと走った。





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