華〜ハナ〜Ⅰ【完結】


次の日。

楓は学校に行かなかった。


まぁそんなことはよくあるので、誰も気にはしなかった。


しかし楓は、城にも顔をださなかった。


これには桜華のメンバーも驚き、心配した。



ただ蓮だけは昨日楓に何があったのかを知っていたので、うまく説明していた。




蓮は楓を気にしていつもより早く家に帰った。


楓は一日中ベッドの中にうずくまり、食事もとらないほど。




「楓、メシくらい食えば?」


「…うん。」




小さく返事はするものの、起きては来ない。




蓮には楓が何を考えているのかは分からなかった。





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