華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
家か……
何か見られちゃマズイものあったかしら?
まぁ、何もないとは思う…
「嫌ならいいんだ。」
「ま、別にいいわよ?何もないけど…」
そういうことで、私の家に蓮士が上がることになった。
「はい。ここよ。」
そう言って、家に入る。
「…まじかよ。」
「ん?何が?」
「最上階…。しかも部屋多過ぎねぇ?」
戸惑ったように言った蓮士。
確かに、そうなのかもしれない。
でも、部屋を全部使ってるわけじゃないし。
「気にしないで。ソファにでも座っててよ。」
蓮士は怪訝そうな顔をしながらもソファに座る。
「はい、コーヒーでよかった?」
私は、朝飲むだけのコーヒーを出す。
もちろん自分の分も一応。