華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
そんなふうに思われていることは、正直嬉しい。
でも、やっぱり普通じゃない、という言葉は私の耳から離れない。
普通じゃない…
それは、まるで私に
¨忘れるな¨
とでも囁きかけてくるような言葉。
忘れるなんてとんでもない。
自分がしてきたことなんて分かってる。
そして、これからもしていくであろうこと。
後悔なんてしてないし、これからの¨それ¨にだって躊躇なんでない。
それに…今だって。
いま、この一瞬でさえ¨任務¨の一部。
¨それ¨じゃないだけ。
いつまた¨それ¨をするのかはわからない。
だけど、感覚を忘れることもない。
いつでも準備は出来ている。
いま、楽しめるこの時を……
たとえ¨仕事¨だとしても…
楽しめるかもしれないことは体験しておきたい。
そう思うことは……
悪いことではないはず。
私は、自分の考えが変わっていることを認め、肯定したいと思った。
自分の生きる人生で、後悔だけはしたくない。
………絶対に。
マスターがどういう意図で私を高校に通わせたのかは分からないけど、私なりに¨高校生¨やりたいと思う。