華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
「あ、おかえり。」
「あー!おつかれっ!」
「ぉう。」
嘉、李玖、楓がそれぞれ屋上に入って来た人物に声をかけた。
あ…この色は…………
その¨銀色¨はふっと目を上げ、私はその目とばっちり目があった。
「お前……」
そして視線を外さないまま、その唇はゆっくりと動く。
「昨日の、」
「蓮。この子が侑希ちゃん。昨日、校門のところで見たよね?」
嘉が、にこやかに説明をする。
その間も視線を外すことができない。
私は、金縛りにあったように動けなくなってしまった。