華〜ハナ〜Ⅰ【完結】




まず前提として、桜華のメンバーは一人一人が強いらしい。


声をかけてもらうことしか桜華に入る術はなく、そうしているうちに強い人ばかりが集まった。





今回、一人の桜華のメンバーが朝、薄暗いうちに襲われたらしい。

最初に後ろから金属バットで殴られたらしい、と蓮士はたんたんと話す。



卑怯な奴らだ、と私の隣で楓が呟く。



そしてその襲われたという連絡は、その人からきたらしい。



桜華のメンバーってしっかりしてるな、と客観的に思った。





「俺達が駆け付けたとき、健吾‐ケンゴ‐は何人かを相手にやってた。


もう5人ぐらいは足元に転がってた。


…あいつ、なかなか強ぇよ。」




蓮士は表情を崩さずに言う。





「3人で残りを片付けた後、向こうの総長が来た。」




その言葉を聞いて、嘉がピクッと反応した。




「紅蛇‐クジャ‐の?槇原が?」



するどく、嘉が尋ねる。




「ああ、あいつだ。


健吾を襲ったのは幹部を呼び出すためだったらしい。」




< 87 / 417 >

この作品をシェア

pagetop