「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

「どうしてよぅ…!?」


早咲の胸を何度も叩く宮崎。この2人…もしかして…


「お前たち…まさか…」


その先を聞こうと口を開こうとした時、突然田崎さんが「うぅ…」と苦しそうな声を上げた。


「田崎さん!?」

慌てる俺の声に気づき「沙織!?」と駆け寄る宮崎。



「赤坂さん!どうしたんですか!?」


「…分からない…。多分、気を失ってるだけだ…心配ないよ」


宮崎に言いながら自分に言い聞かせていた。


多分、アルコールのせいだ…。


彼女から微かに漂うアルコールの香り。どれだけ強い酒を飲まされたんだ!?


憤りを感じながら早咲を見ると、床にうなだれて頭を抱え込んでいる。


その瞳は、廃人のように見えた。


なにがアイツをそこまで追い詰めたんだよ…!?



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