「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
「早咲!?どうしてなんだよ!?」
「……」
何も応えない早咲。このまま、ここにいるわけにはいかない。
「宮崎。悪いけど…田崎を連れて帰るから彼女の家を教えてくれないか?」
「…分かりました。私も一緒にいきます…」
「頼む…」
そう言って部屋を出ると、ちょっと待ってくださいと、もう一度部屋の中に戻る宮崎。
しばらくして戻ってきた宮崎の手には
「これ…沙織の…」
「あっ…」
それは、あの時まで確かに来ていた田崎さんの服…。
───あの時…俺が引き止めていれば…こんなことには…。
悔しさと虚しさ…怒り…。もう気がおかしくなりそうだよ…。