「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
【誠side】
「はなして…」
泣きながら訴える彼女を俺は放すことができなかった。
それどころか、きつくギュッと彼女の体を抱きしめた。
抱きしめないと彼女の心が壊れてしまいそうで…彼女をギュッと抱きしめた。
「沙織ぃ…」
後ろで不安な表情を浮かべ立ち尽くしている宮崎。
「大丈夫だから…心配するな…」
そう告げた。そう告げることで自分を落ち着かせようとしていた。
数分後…宮崎の携帯の着信音が鳴り響いた。