「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
だけど、気になってることが2つある。
一つは、赤坂さんがどうして助けに来てくれたことなんだけど…
それより…もっと気になることは…。
「ねぇ…茜…あのね…」
ベッドに腰をおろして眠たそうに瞼を擦っている茜。
「なに?」
「───うぅん。やっぱり、いいや…」
「もしかして…あたしと早咲さんのこと?」
俯いてポツリと呟くように小さな声で言った茜に「うん…」と遠慮気味に頷いた。
うっすらとした記憶の中、早咲さんの部屋に現れたの覚えてるから…。
「…ごめん。秘密にしてたわけじゃないだけど…」
言いにくかったと、茜は少しずつ重たい口を開き始めた。