「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

「こんな遅くまで1人で仕事だなんて。頑張るね」


取ろうしていた段ボールを代わりに取ってくれた早咲さんにお礼を言うと「おっ」と少し照れくさそうに笑った。



この人…あたしより年上だけど、なんか可愛い…。



思えば、年上の男の人を可愛いだなんて思ったのはこれが初めてだった気がする。



「手伝うよ」



そう言って遅くまで仕事を手伝ってくれた早咲さん。


仕事が終わって帰る時、あたしは次の日が休みで早咲さんも休みだと知って、軽い気持ちで早咲さんを食事に誘った。

「手伝ってくれたお礼に、ちょっとだけご飯食べませんか?」

そう、ちょっとだけ…早咲さんともう少し話したい。



そう思ったんだ。



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