「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

「ご飯。食べにいきませんか?」


仕事を終えたばかりの早咲さんを誘った。


一瞬、驚いた瞳をしたけど、すぐに「いいよ」って、あの壊れてしまいそうなガラスの瞳で微笑んだ。



早咲さんが運転する車で向かった場所は騒がしい街並みから少し離れた場所にある静かな音楽が流れているレストランだった。



「居酒屋もいいけど、たまにはこういう場所もいいと思うよ」


そう言うと静かに微笑んだ彼の笑顔がどこか寂しげに思えたの、今でも覚えてる…。



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