「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

「早咲さん…」


「なに?」


「・・・セックス…しませんか?」



きっと、こんなこと言うの、しかもこんな落ち着いた場違いのレストランでサラリと言うなんて…あたしだけなんだろうな…。


「えっ…?」と大きく見開かれた瞳。



驚くよね?無理もないか…普通は言わないよね?こんなこと。けど、それが一番手っ取り早いと思ったから。


あたしが早咲さんに近づいた理由はそれだったから。


初めは誰でもいいと思った。この悲しみと寂しさをぬぐい去ってくれるなら

誰でもいいと…。



「あたし…いま凄くぬくもりが欲しいんです。誰かにギュッて抱きしめられたいんです…」

だけど…いまは…あなたがいいの…。あなたじゃなきゃ…ダメな気がするから…。


「どうして…そんなこと言うの?」


“どうして”っか…。


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