「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

「寂しいからに決まってるじゃないですか」

あなたに…抱きしめてもらいたいの…。

「失恋でも…したの?」


「それ、話たら…早咲さんも教えてくれますか?」


「なにを?」


なにをって…。そんなの隠しても無駄だから…。


「そのガラスみたいに壊れそうな瞳の理由ですよ」



フフっと微笑むと、同じようにフッと伏し目がちに微笑んだ彼。



「いいよ…」


静かに呟いた。この日。あたし達は肌を重ねた。


互いの体温を奪い合うように…補うように…ただ…ぬくもりを求め合い続けた…。




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