「I Love You」をキミにー秘密のｵﾌｨｽﾗﾌﾞー

ずっと、誰にも言えなかった。言ったら自分が余計に惨めに思えたから。


いつも強がって笑ってた。


泣きたかったけど…泣けなかった…。


あんな奴の為に泣きたくないって思ってたから…。


けど…本当は…



「つらかった…よな…」


そう言って、あたしの頭を優しく撫でる大きな手のひら。


本当は…ずっとこんな風に誰かに慰めて欲しかったのかもしれない。



「う…ん…つらかった…」



気づいたら、こぼれ落ちていた涙。


ギュウと抱きしめられる体。


声を上げて泣いた時…あなたも、本当は泣きたかったのかな？


あたしと同じ悲しみを抱いていたあなた。


似た者同士。



あたし達は、互いが必要だった。