「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
「どうぞ…殴ってくださいよ…それであなたの気が済むなら…殴りたいだけ殴ればいい」
俺がどうなっても…誰も悲しまない。アイツも…茜も…もう…誰も俺を必要としてくれない…。
「用なしの人間は消えてなくなりますから…どうぞ…好きにしてくださいよ」
そう言った俺の服を突然掴んだ赤坂さん。
「お前なぁ!!」
そう叫んで立ち上がらせた。
握りしめられた拳が、俺に向かって飛んできた時
「やめて!!」
突然聞こえてきたアイツの叫び声と同時にピタリと赤坂さんの拳が目の前で止まった。
ゆっくりと瞳だけ動かしてみると泣きそうな顔で赤坂さんに懇願していた。
「なんで…いんだよ…?茜…」