「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

いま…確かに「好きだよ…」って…そう聞こえた気がした。


まさか…。


赤坂さんがそんな事をいうはずがない。


もしかしたらあたしの聞き間違いかもしれない。


赤坂さんに好かれたいと思っていた、あたしの幻聴?



確かめたい…。


だけど…そんな事…あるはずがない。

益々混乱してきた頭と心。


息をすることさえ忘れてしまいそうなあたしの頬を優しく撫でる赤坂さんの指先。


その指先がゆっくりと口元に触れた。


どうすることもできなくて固まるあたし。



「好きだよー…君のことが…好きなんだ…」



その声は、真っ直ぐにあたしの耳に届いた。



聞き間違いじゃない。いま、確かに「好き」って言われた…。



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