「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

嘘じゃない。夢でもない、現実の話だよね?


けど…嬉しさと同時に浮かんだのは彼女さんの顔で…。



「な…なにを言っているんですか?冗談はやめてください…。赤坂さんには…彼女さんがいるじゃないですか…」



完璧で、女性らしくて魅力的な彼女さん…。

「彼女とは、別れたよ」


「えっ…?」

赤坂さんが何を言っているのか分からなかった。


「まっ…正確には振られた…」

えっ!?赤坂さんが振られた?


「ど、どうしてですか!?」


思わず聞いてしまった言葉。瞬間、強張った赤坂さんの表情を見て、言ってはいけない言葉だったとすぐに後悔した。


どうしてって…理由聞いたら…失礼だよね。


「ごめんなさい」


そう謝ると口角を少しだけ上げて微笑み首を横に振る赤坂さん。



「いいよ。気にしないで」


フッと悲しげに微笑んだ。



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