「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
「そんなこと…ない!あたしが、付いていったから…」
「違う。君は悪くない。悪くないよ」
そう力強く言われた言葉に涙がボロボロと零れ落ちた。
「それに…俺は君が気にしてることなんて…微塵も気にしてない。そんなこと…俺には関係ないことだよ」
「けど…!」
言葉を発しようとした瞬間。再び塞がれた唇。
さっきとは違う。角度を変えて何度も口付けられる唇。
熱くて切なくて…愛おしいと感じた…。
深いキスのあと、離れた彼の唇を見つめた。
「忘れさせるから…。アイツのことなんか…俺が…忘れさせる。だから…俺の気持ちに応えて…俺を…好きだと言って」
大きく揺れる彼の瞳に吸い込まれた心。
気づいたら
「好き…ずっと…あなたがだいすきでした…」
そう囁いていたー…。