「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
トクントクンと小刻みに刻む鼓動。
ソッと彼を起こさないように彼の前髪に触れると指先に幸せな風を感じた。
トクン…トクン…トクン…。
彼を起こさないように息を殺して彼の寝顔を見つめる。
睫…こんなに長いんだ…。あたしより、長いかもしれないー…。
滑らかな肌に、スーッと通った鼻筋。
そして閉じられた形のいい唇に思わず頬が赤く染まる。
キスー…したんだー…。
それだけでも恥ずかしいのに、あたしー…赤坂さんとキス以上のことをー…。
昨夜の情事が頭をよぎり、途端に体中が瞬間沸騰して真っ赤に染まっていくのを感じた。