「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

どうにかして赤坂さんから逃れようと、自由な右手で彼の肩に触れて離れようとした時だった。



途端に力強く抱きしめられた体。



「キャァ!!」



驚いて声をあげると「離さないから」と耳元で囁かれた。


「えっー…?」



「さっき…俺から離れようとしただろう?」



そう囁きながらあたしの顎に触れると、クイッと上を向かされた。



驚いて瞳を見開くと、まるで「逃がさないから」と言ってるような真っ直ぐな瞳に見つめられ、再び鼓動がウルサイ。



ゆっくりと近づいてくる彼の唇。


触れる寸前


「愛してる」



そう囁かれて唇を塞がれた。



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