「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
【茜side】
朝…か…。
眩しすぎる太陽の光に思わず瞼を開けると、視界に映る彼の寝顔。
ゆっくりと細く軽くウェーブがかかっている彼の髪に触れ「和利…」と彼の名前を無意識に呼んだ。
彼の名前を口にする度に溢れてくる感情はやはり愛おしさで…。
あたしの体に巻きつくように抱きしめる
その鍛えられた腕を撫でながら
彼を、和利を嫌いになれたら楽なのに…と、そんなことをふと思いながら
子供のように眠っている、彼の瞼にキスをした。