「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

ザーッと水しぶきを上げて流れてくるシャワーの熱いお湯を頭から浴びると心の奥の痛みも一緒に洗い流される気がした。


和利に想いを伝えた瞬間、このまま時が止まってしまえばいいと思った。


言葉は瞬間的に溢れ出し、あたしは和利に愛を求めた。


和利にとってあたしは、愛される女じゃないってことぐらい分かっていたハズなのに…。


和利に抱かれながら、あたしだけを見て欲しいと願った。


そしてー…和利に抱かれた沙織を羨ましく…妬ましく感じたー…。


こんな感情抱くなんて間違いだって分かってるのに…。


和利に沙織は……。


「ほんっと…最低な女…」


自分で自分が嫌になる。


沙織を妬むなんて間違いだって分かってるのに…。



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