「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
シトシトと尚も降り続ける雨音と、リップ音が静かな部屋に鳴り響いた。
「あかさかさん…くるしい…」
息つく暇を与えてくれない口付けに胸元を叩いて訴えると
「今は仕事中じゃないんだよ。赤坂さんはナシだよ」
お仕置きとばかりに、再び熱い口付けが襲いかかる。
何度も唇を重ねて肌を重ねても尽きることのない欲情に、こんな自分がいたのかと驚き戸惑う。
「誠って呼んで…」
熱っぽい眼差しに、おかしくなりそう。
「まこと…さん」
「さんはいらないよ。誠でいい」
「…誠」
顔を真っ赤に染めて呼ぶと「それでいい」と彼は右側の口角を上げてニッと満足そうに微笑んだ。