「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
【誠side】
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ふと物音が聴こえて目が覚めると、隣にいるはずの沙織がいない。
「沙織…?」
彼女の名前を呼んでも返事が返ってこない。
どこにいったんだ?それに、いま何時だ?
ゆっくりと体を起こしてベッドサイドに置いていた携帯を手に取り時間を確認。
もう、10時…!?
どれだけ寝ていたんだ?久しぶりにグッスリ眠れた気がするよ。
けど、いくらなんでも寝過ぎだろう…。
沙織はどこにいるんだ?
ベッドから立ち上がり、服を着て寝室のドアを開けると、甘いチョコの香りが漂っていた。