「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
「あっ、起きちゃった?」
キッチンのテーブルで何かを作ってる様子の沙織。その姿に、まるで高校生みたいにドキッとした。
沙織の体のラインが分かるピタッとした黒のカットソーにタイトなミニスカート。
職場とは少し違うメイクをした唇は艶やかで、今にもキスしたくなりそうだ。
「なに、してるの?」
ゆっくりと近づき、何かを隠そうとする彼女の細いウエストに腕を回して肩越しに覗き込むと、キャラメル色の包装紙に赤いリボンが巻かれた小さな小箱。
「なに?これ」
周囲に置いてある何かを作った後のボールやそれを見た瞬間察しは付いたが、彼女の反応が見たくてワザと聞く俺に
「あ、うん…。チョコレート…バレンタインだから。きょう」
照れながら応える仕草がいじらしく、そのまま後ろからギュッと抱きしめた。