「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
俺達、随分遠回りしたよな?
セフレから始まった俺達。
茜にとって、俺はずっと誰かの代わりだと思っていた。
俺がそうだったように、茜もきっと同じなんだろうって。
けど、実際は違っていたんだ。
いつの間にか、君との関係が当たり前過ぎて、君との時間が余りにも居心地よくて、君という存在の大きさに気づけず
俺は自分の身勝手な感情で君を傷つけ…田崎さんを傷つけた…。
そんな俺が、茜のそばにいていいのだろうか?って、ずっと悩んでいたんだ。
「和利…?本当に?」
「あぁ…。俺と、結婚してほしい」
俺を愛してると言ってくれた君。
傷つけ、泣かせてばかりでごめん。
もう、逃げたりしない。自分の気持ちを誤魔化したりしない。
「愛している…愛しているよ…茜…」