「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
「いままで、泣かせてばかりでごめん」
その言葉に何も言えなくて、ただ涙を流しながら首を横に振った。
頬を濡らす涙を拭う和利の指が好き。
優しく微笑む目元が好き。
和利の何もかもが好きなの。
だけど、この想いはあたしの一方通行だと思っていた。
叶わぬ恋だと思っていた。
どんなに好きでも、どんなに愛していても、叶わない恋だと思っていた。
友達から始めようって言ったあと、1人部屋で何度も泣いた。
切なくて苦しくて…和利を好きにならなきゃよかったのにって何度も思った。
だけど、嫌いになることもできなくて
ただ、あなたを思い続けることしかできなかったんだよ。