「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
とにかく仕事、仕事。
無我夢中になって仕事に専念した。時々、誠さんと職場ですれ違い、何か言いたそうなその瞳に胸の痛みは変わらないけど
彼と別れる。
そう決めたのはあたしだから。
彼から逃れるように、顔を背けて彼を避け眠れない日が続いた。
そんな日々を何日も続けたせいか、肌はボロボロで、情けない程体が重くてたまらない。
「田崎さん、大丈夫ですか?顔色、悪いですよ?」
仕事中、中村さんが心配そうに聞いてきた。その言葉に「大丈夫」と応えても、頭がフラフラでどうすることもできない。