「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
「───いいの。カズくんには、関係のないことだから」
話をはぐらかすと「俺、一応沙織の彼氏になってるから」関係あると思うけどとニッと口角を上げて微笑むと
カズくんはふーっと息を吐き、ゆっくりとベッドの横に置いてある丸い椅子に腰を下ろした。
「沙織…お前-…」
何を言われるんだろう?緊張が走り喉が渇いてゴクリと生唾を飲み込んだ。
できれば誰にも気づかれたくなかった。誠さんに言えなかったことを。だってそれが誠さんに別れを告げた理由だからー…。
誰にもー…知られたくなかったのにー…。
「お前-…妊娠…してるんだろう」
その言葉にビクッと息をすることを忘れるぐらい心が反応した。
「なんでー…知ってるのー…?」