「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

言った瞬間、すぐに後悔をして唇を摘むんだ。


赤坂さんは、ただ心配してくれただけなのにね…。



なにあたし、ムキになって言わなくてもいいこと言ってるの?

馬鹿みたい…。



けど、今のあたしにはそんな言葉しか思いつかなかったんだ。


───────



「俺…田崎さんのことが好きなんだ…」


それは、ほんの数分前に早咲さんから言われた言葉…。



飲み慣れないビールを飲みすぎて具合が悪くなって、席を立ったあたしを心配して追って来てくれた早咲さん。


「大丈夫?俺、送ろうか?」


そう言ってくれる早咲さんに「大丈夫です」少し休んだら平気ですと答えて座敷に戻ろうとしたら

「待って…」



突然、抱きしめられて告白された…。



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