「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

何も言えなくて、俯いたあたしの横を彼はー…何も言わないまま通り過ぎていった。



ウッ…と込み上げてくる涙を上を見上げてグッとこらえた。



あたしが悪いんだ。こんなのー…彼の苦しみに比べたらなんでもない。



なんでもー…ないよ。



天井を見上げたまま唇をキュッと噛み締めた。



がんばれ。あたし。



がんばれ!!




心の中で何度も叫び更衣室に向かった。




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