「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
【誠side】
どうして俺は彼女の腕を掴んでいるんだろう?
何故だ?何故…こんなにも彼女のことが気になるんだ?
さっき、早咲と一緒にいた時もそうだ。
気づいたら…声をかけていた。
気づいたら…今にも泣き出しそうな顔で強がるように笑う彼女の腕を掴んでいた。
気づいたら…彼女のことが気になって…彼女ばかりを見ていた。
気づいたら…。。。
あっ…そうか…俺…彼女のことが…
そう胸の奥にざわついてる今まで不可解だった想いにようやく気づこうとしていた時だった…。
「───誠…?」
聞き慣れたその声に、俺は思わず耳を疑った…。
「理沙…?」
そこには、久しぶりねと妖艶な微笑みを浮かべて俺と田崎さんを見ている俺の…彼女がいた。。。